こんにちは。歯科技工士の難波です。今回は歯科材料について書こうと思います。
　歯の詰め物や被せ物、義歯(入れ歯)などを作製するのにもちいる材料は大きく3つに分けられます。

①陶材
　セラミック、ポーセレンとも呼ばれる、名前のとおり陶器のような焼成物です。
　硬く、自然な色調を再現できるため自費診療での歯冠修復に用いられます。近年に多く使われるジルコニアもここに含まれます。

②樹脂
　多くの種類があるプラスチック素材です。扱い易く歯の色の再現も比較的容易で保険診療での歯冠修復に用いられます。また義歯に使用される人工歯や床と呼ばれる歯肉部分も樹脂で作られます。

③金属
　金合金、銀合金などの合金がほとんどで、用途に応じて使い分けられます。
　適度な硬さ、延長性(粘り強さ)を有します。金属アレルギーの方には使用出来ませんが、近年より生体親和性の高いチタンも使われ始めています。

　以上のような材料を単体で、あるいは組み合わせて使い口腔内の修復物は作られています。